健康的な食事でダイエットこのケーススタディーのダンは、身体に備わったホメオスタシス、つまり、長期的な均衡を維持しようとする身体の働きを相手に戦っています。 急激に体重を減らすと、食欲や代謝を抑制して体重を調整するホル モン「レプチン」のレベルが急降下することをダンは知らなかったのです。 体重が減るとレプチンの量も低下するので、空腹感が増し、代謝率は落ちます。 レプチンには、たくさん食べた時に満腹中枢を刺激して、食欲を低下させるという働きもあります。 こうした働きが組み合わさって、体重はどうにか一定に保たれているわけです。 しかし、こうした働きは体重減少に影響を及ぼします。 ダイエットが成功すればするほど、身体は抵抗するのです。体重の減りが激しくなると、身体はますます抵抗し、ダイエットの成功も一層難しくなっていきます。 ダイエットを始めたばかりの数週間は楽に痩せていくかもしれませんが、「まじめに」ダイエットを続けていくには、日に日に自制心が必要になっていくのです。 ダンは自制心に頼っていました。食べる量を減らし、運動量を増やすことで、自然の力に逆らっていたのです。自然の力と意志の力が戦えば、自然が勝つに決まっていますよね。 |